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金曜日, 3月 09, 2007

光の春
 少しぴりりと寒さを感じるが、起き上がってカーテンを引いて、きらきら反射する光を入れる。宅急便の用事を済ませて車椅子を中学校脇に進めてもらう。花壇のパンジーの原色がまぶしい。花壇沿いの灌漑用水の流れに土筆が五、六本、大きく頭を出している。風をよけながら進むと、バス停に木蓮が花を一杯まとって白いレースの外出装いだ。
いつものように公園で車椅子を降り、右足小指の痛みをこらえて歩行訓練約一時間。汗ばんできたころ日当たりのよいアーモンドの木にたどり着いた。先客がいて、薄桃色の花を楽しんでいる。これはアーモンドです。桜のころには実を付けますと、おせっかいにも説明。春の日をふんだんに受け、蕾は真紅色に晴れやかだ。去年は枝を失敬してスケッチしたが、ことしはこのままみんなの目を楽しませてもらおうか。少し早めの春を感じて体が熱い。
「土筆、もくれん、アーモンド」とお題目のように反復して満足の春の一日だった。
(三月八日)