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水曜日, 6月 20, 2012

我がトイレ・パニック顛末記



すっかり初夏、諸兄諸姉のみなさまに約2カ月ものすっかりのご無沙汰をお許しください。

よもやのトイレ・パニックが自分に起こり、BEDで尿袋につながれたまま「残酷な四月」を過ごし、「美しい五月」も早や過ぎて、水無月も終盤。

お陰様でやっと寝たきり状態から脱却したものの、未だ本復に至らない経過と近況をお伝えして、ご了承くださるようお願い申し上げます。

トイレ・パニック、発端は4月14日

年一回のペースで旧交を温める「街には住めないアーバン仙人グループ」の仲間に介助してもらいながら、京丹波の版画家Sさん宅の「遅めの花見BBQ会」に4月14日に参加。いつものように彫刻家SUさんに自宅まで送ってもらった夜に、ダウン!

多少、前夜から体調に不安があったものの「年一回」ことと、強行参加がいけなかったか、バテテしまい夕食も摂れず、帰宅後は高熱・嘔吐・血尿・排泄の垂れ流しの惨状。雪隠攻めままの地獄が3日3晩続き、睡眠できず朦朧。あいにく土日で病院はダメ。週明け4月16日になって、訪問看護ナースOさんが症状を診に来てくれ、毎月往診してくれるホームドクターW先生に連絡、緊急診察の手配をしてもらい、娘の車でW先生の医院に担ぎ込まれた。ケアマネのMさんも訪問看護のOさんも医院で立ち会ってくれた。

4月16日、検査の結果

処置室のBEDに運ばれ、腹部がパンパンに膨れ上がっているのを見て、周辺の医療スタッフから「イレウス(腸閉塞)?」の囁きが聴こえる。X線やエコー、血液&尿検査などの精密検査。食べず・寝ずに、先ずはBEDで点滴をダブルで2本。検査の結果、ドクターは先ず腎臓まで溢れた尿を導尿管で抜き取りを指示。股間局部に痛いイタイ導尿管を入れられて尿約1・5㍑の抜き取り。次は、屈辱姿勢をして『滴便』で宿便を掻き出してもらう処置。幸い「腸閉塞」まで至らなかったようだが、入院施設がないため、当面は毎日通院して尿の抜き取りと経過を診てもらう羽目に。

4月17日尿袋に繋がれる

4月17日、点滴2本の後、溜まった尿を抜き取るため、今日からゴールデンウィークが終わるまでの間、導尿管バルーン(尿袋)を身体につなぎ付け、日常生活を送るように指示される。

何しろ股間局部からパイプにつながった尿袋を引きずって終日BEDで過ごし、食事を摂り、下剤の服用でトイレへ移動しての排便。その都度、家人に尿袋を同時に移動してもらい、おまけに点滴を受けるために通院する「地獄の日々」が3週間続く。家人が毎日溜まった尿袋の目盛りを記録(毎日約1・2㍑)してドクターに報告。BEDで寝返りを打つ時も下腹部に挿入されたままの導尿パイプが痛みを刺激、思わず覚醒する夜が続いた。訪問看護ナースOさんも適宜、来宅してのチェック。

尿袋から解放、間歇導尿に

連休が開けた5月7日に、ドクターの許可でOさんにやっと尿袋(導尿管バルーン)を取り除いてもらったものの、2、3日おきの間歇(熱湯が出る温泉にこそふさわしい用語)導尿にドクターの医院に通院。

前立腺の衰えと合併症や感染症予防のための残尿の抜き取りという、痛みと屈辱の処置と前立腺用の薬服用。局部麻酔はあるものの、股間から導尿パイプを入れられ、膀胱に達する時は辛くてネを上げる。体内の残尿は漸減するも、間歇導尿の繰り返しを6月18日、今週月曜日まで繰り返し。

間歇導尿終了、薬服用に

6月18日、イタい導尿の結果、残尿が少量になってドクターが「痛いのを2カ月間よく頑張った。これで痛い導尿は終わり。後は薬で利尿に励むこと」とご託宣!屈辱と痛みの治療から解放された。


この間、ドクターがPT(物療セラピスト)さんを紹介してもらい、失われる運動機能を少しでも少なくするための体幹バランスの取り方もアドバイスを受けたものの尿袋を引きずる寝たきり1カ月、間歇導尿の通院1カ月んブランクは大きい。

解放されてモトのペースの生活はもうちょっと先になりそう。体力や体幹機能も衰えが目立つのが現況です。

思えば、7年前の4月25日、福知山線脱線事故の同日、同時刻に北野病院に入院して脊髄小脳変性症が確定後、誤嚥が怖くて「トイレで咳き込まないように」リキまない苦闘を続け、車椅子暮らしになってからは小用もできるだけ「ついでの機会」に済ますことですっかり、排泄機能に負荷をかけ続けた報いかもしれない。少しずつ体幹機能が奪われる過程で、食に関心を失ったものの「食べること&出すこと」のメタボリズムの大切さを今回のパニックで嫌というほど自覚させられた。



「高齢者の特権は、不義理も許される」でスイマセン!

少し回復した体力でまたぞろ、世迷言を書き連ねるように心がけますので、またよろしくお付き合いください。

元気になって、またみなさんに直接お会いできる日が、早く来るように念じています!

2012年6月20日 痛い屈辱を終えて まや 敬白