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土曜日, 9月 22, 2012

MAYANET付録

特集ワイド:橋下現象を読む(M紙東京夕刊からオモロいトコを転記)
 「日本全国で大戦おおいくさ/が始まる」とぶち上げ、国政政党「日本維新の会」が結成された。代表に就く橋下大阪市長は、なぜ支持を集めているか。次回総選挙に与える影響は?政治学者の御厨貴・東大名誉教授とフランス文学者の鹿島茂・明治大教授が対談。

??橋下の政治スタイルは独特に見えるが?

御厨 彼は「テレビの申し子」。番組で、どのタイミングでどう発言すれば視聴者にウケるのかを徹底的に学んだ。この点が普通の政治家とは違う。だから、どんな矛盾する発言も、女性スキャンダルが暴かれても、本人は軽く乗り越える。周囲も笑って済ませる。新しい敵を次々想定し、相手に議論を仕掛け、敵と戦う過程を見せて楽しませる。バラエティー番組感覚なのだ。
鹿島 政治家は何パターンかあって、人を意のままに動かす快楽を見いだすのが小沢一郎タイプ。菅直人は「ドーダ」型。「ドーダ、俺はすごいだろ」と言うために権力行使が自己愛型。橋下はどちらでもない。あえていうなら「熱狂情念型」か。
鹿島 ある困難な状況を作り出し、それを創意と工夫で切り抜けることのみに快楽を求める。「状況」はどんなものでも構わない。哲学者パスカルは「人生はすべて気晴らしだ」と言ったが、橋下にとって政治は「気晴らし」。作り出した「窮地」を乗り越え、敵を見つけてやっつける、ゲーム感覚。
御厨 彼は個別の政策に何の思い入れもなさそうだ。
鹿島 そう。「何をするか」ではなく「何かになること」が目的化している。府知事になってもすぐ飽きる。市長になれば今度は国政だ。たとえ首相になれても何をやるでもない。首相になれればそれで良い人だから。

??有権者の支持を集めるのが実に上手だが。

御厨 敵を作るのがうまい。市長職域を軽く乗り越え、国に対して地方分権を訴え、国政をからかうそぶりを見せる。有権者の喝采を承知の上で、国を「敵」に仕立てている。初期の「維新八策」はどれもスローガン。憲法改正しなければ実現しないことが多い。政策とは実現可能なもので、ああいうのは本来、政策とは呼ばない。参議院をなくすとか首相公選制とか、何となく実現できたら良さそうなものを掲げているから、逆に批判を浴びにくい。
鹿島 有権者の生活に直接影響しないところに争点を作るのがうまい。ゴミ収集回数を減らす話には皆が反対するが、文楽への補助金削減は多くの市民にはどうでもいい話。そういう分野で人気を集めるのが実にたくみだ。
御厨 橋下の公務員や組合たたきに対しても、自分より得してきた人たちがいじめられているのは愉快、という感情が庶民の中にはあるから。
鹿島 政治家で一番ダメなのが倫理観に訴え「正義」を名乗るタイプ。次がイメージに頼るタイプです。橋下は実は両方を兼ね備えている。
御厨 国政政党の党首が国会議員を目指さない状況は、日本国憲法の想定外。自民党の総裁選候補者と話したが、誰もが「おかしいと思う。でも彼を敵に回したら……」。橋下は国会議員の弱腰を読んでいる。元首相の「小泉劇場」より毒が強く、バージョンアップしたのが「橋下劇場」。

??「維新」がもたらすメリットはありそうか。

鹿島 歴史を振り返る限り、革命や維新でシステムが壊れて最も損をするのは貧しい民衆。万古不易の真理だ。しかしそれに民衆が気付かない、のもまた普遍的真理。よく「おきゅうを据える」というが、おきゅう1本ならともかく、システムが壊れたら全身ヤケド。なぜか有権者は損する方に投票してしまう。小泉の時も村の郵便局がなくなるかもしれないのに投票した。
鹿島 この国の教育の欠如の表れ。教育の根本は自分にとって何が得かを長期的視野でしっかり考えられる能力を育てること。最も正しい投票姿勢は、正しく理解された自己利益の追求だ。橋下がこの国で支持を集めていること自体、日本の教育の貧しさの証明じゃないか。

?中京大の松谷満・准教授が昨年の大阪市長・府知事ダブル選後に行った調査では、橋下を「強く支持」しているのは60代が最も多い。自分の社会階層を「上」「中の上」と答えた人も、「中の下」「下」の人より支持が強く出ている。

御厨 逃げ切り世代だ。世の中が悪くなっても、自分たちは今の制度に守られようと考えている。だから制度をいじられては困る。制度が変われば年金が減ると分かっているから。彼らは自民と民主の政策的な差異はあまりないと気付いており、「連中が大連立? 冗談じゃない。橋下でいいよ」と考えている。実は、橋下さんの政策が本当に中高年に優しいかどうかは疑問なわけだが。

??民主がダメならやっぱり自民、とはならないか。

御厨 自民党総裁選で候補者が乱立しても、女性がいないのは象徴的。しかも候補者は自民党の特徴を体現した人物ばかり。町村は最大派閥の領袖で派閥政治の象徴。石原は森喜朗や古賀誠ら長老の受けが良い。しかも最大の長老は父親の慎太郎。安倍は前回途中で辞めた反省よりも「やり足りないことがある」と述べ、日本維新の会との連携を模索。勇み足だ。石破は確かに、安保や農業など具体的な政策を語らせると一流。しかし「出戻り」の弱さがある。いずれも自民党体質の今一つの面だ。谷垣が最後にハシゴを外されたのも、かつての河野洋平と同じ。これでは有権者は嫌になってしまう。

??橋下に弱点はあるのか。

鹿島 最大のネックは、知事や市長、首相という立場にならないと、野党党首の立場では、彼のキャラクターもパフォーマンスも生きない点ではないか。彼は「キャスチングボートを握る第3党の党首」という立場にも我慢できない。しかし日本は議会制民主主義で大統領制ではない。350人もの候補者を全国に立てるのは大変だ。
御厨 つまり日本維新の会が第1党になることも、橋下が首相になることもありえない。唯一首相になるとすれば、政権内部の連中が「総理になってくれ」と橋下に政権を差し出すシナリオだが、これも現実にはありえない。

??国政で、第3党となった場合、橋下に何ができるか。

御厨 うーん。憲法改正は無理だから、基本的に「変える」コールを言い続けるだけなのでは。公明党のように自民党の補完勢力にはなれない。橋下が政治家としてどんな人生設計を描いているのか、不思議なところ。もっとも彼自身もそこまで考えていないのではないか。
鹿島 そうそう。パスカルじゃないけれど、橋下にとって政治は「気晴らし」のはずだ。

??橋下は「自分は民意で選ばれた」という言葉を武器のようにして、役人や学者からの批判をかわす。橋下は民意をつかんでいるのか。

御厨 確かに、橋下は民意を常に意識している。民意にギリギリ反しない範囲で、自分なりの政策を繰り出してくる。だからこそ有権者は喝采する。「政治はつまんないけど、アイツだけは面白いじゃん」と。

??危機感がないといっても、日本は危機的状況にあるのではないか。

鹿島 確かに人口の減少問題は待ったなし、この国の抱える最大の危機。日本経済がずっと右肩上がりで来られたのは、1900年以来、人口が増え続けてきたから。減少に転じた人口はよほどの社会革命が起こらない限り戻らない。女性が将来18歳で結婚し3人の子供を産む時代が来るとは思えない?今の出生率のままであれば、子の世代の人口は親世代の約2分の1になってしまう。つまり、ひ孫の世代には約8分の1にまで減ってしまうわけだ。
御厨 その点、橋下は立派、子供が7人もいるわけだから。人口縮小社会の到来は、すでに誰もが覚悟せざるをえない。ただ、政治家は社会の変化に合わせて言動を変えられない。例えば自分の選挙区で「この町は年寄りばかりで、若者はいなくなる」とは言えない。被災地復興もそうだ。人口減少する前の、各世代がそろっていた時代をモデルに復興の青写真を描くのは大変。しかし「今後はもう、人口は減るのだからインフラや公共施設は造らない。隣町に行って」とは言えない? 国も言えない。被災自治体も言えない。
鹿島 未来を明るい社会にすると言うからこそ、政治家は選挙に通るわけ。だから選挙のたび、厳しい現実に目をつぶり、明るい、新しい未来の話をする政党や候補者が日替わりメニューのように現れる。日本の政治モデルや官僚モデルは人口増加社会を前提につくられている。
御厨 この国の民主主義は行き着くところまで行き着いてしまった。どこにいても、同じように利便性が確保され、どこにいても同じような快適なサービスが受けられる、という精神が行き渡ってしまい、そうでなければ不公平だ!という声が上がる。でも、このままではダメだと、誰かが言い出さなければいけない時期に来ているのは間違いない。

??「ふわっとした民意」に反するようなことを橋下は言えるだろうか。

鹿島 それこそが政治の基本なんだけど。僕はきっと彼はそれをしないと思う。橋下のような熱狂情念型政治家には過去も未来もないのだから。
御厨 僕も言わないと思う。ただ、「ふわっとした民意」を橋下流に読みかえる可能性はある。それは単なる「誤解」かもしれない。でも意外と政治はそこから動き出したりする?

09月21日(金)カラス早暁から鳴く

4時前、冷気で覚醒、タオルケットを引き寄せる。トイレとPOKARI補給。早くもカラスが高吟!「三千世界のカラスを殺し、ぬしと朝寝がしてみたい♪」やぞ。6時前、起床EXの身支度、室温26℃。装具履き重錘巻いたら、たちまち汗が吹き出る。背中に日本手ぬぐい挟んでもらい公園へ。池は水抜きでカモもサギもいない、カラスが餌やりオバサン周辺に。鉄棒伝い歩き3周終え、帰宅7時半。朝食と排便◎回復!愚息から電話定期便。
9時半DESKに。CLIPPING。
11時、訪問看護ナースOさん来宅。検温36・3℃、血圧120―72。現状は食事の際の箸やスプーンがより扱いにくくなった以外、異常ナシを伝える。睡眠・食事・排便・排尿などは普段のペース。少し涼しくなってEXも楽になったが、3周目にはアゴが出て体幹機能低下著し。シャワーが大仕事!なども伝える。
皿UDONで昼寝。2時前、大家のUR機構係員がベランダの開閉が重いというクレームに下請け担当者が来訪、チェック。3時まで昼寝続編。起きて珈琲とアンパン。M紙東京夕刊の「橋下現象を読む」①②③をチェック。
シャワーして夕食。扇風機いらず、BSで新日本風土記「郡上の盆踊り」、ワールドニュース観て寝る。
MENU③サワラ塩焼き・Gアスパラ蓮根小芋の天ぷら*無花果バナナ**ラキソベロン12滴