まや-NET

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日曜日, 6月 26, 2011

晴れときどき阿呆果 
NBAスーパースターも手がちじかむ?

 エンピツを落とす、筆がうまく扱えない、箸がうまく皿の上のものをつかめない、下着が思うように穿けない、シャツのボタンがかからない、床に落としたモノを拾えない、、、。手が微調整出来なくなって、はや4年。動かない手をしみじみ見るがいとおしい。
書き損ねたメモ用紙をゴミ箱に投げ入れるときに失敗して「くそッツ」と忘れている間はまだご愛嬌だったが、難病の診断が下って以来、日々進行する運動機能低下を、身をもって体感するのはちと、ツライし、寂しい。
TVは野球もサッカーもない月曜夜のNBA。プロバスケット全米一を決めるマイアミ・ヒートVSダラス・マーベリックス2勝3敗のあとの第6戦を観てたら、両チームとも看板の名手のシュートが皆目決まらない。マイアミの華麗な黒人レブロン・ジェームスも、ダラスの独逸人巨漢113㌢エース、ダーク・ノビツキーも普段なら100発百中が、可哀想なほどダメで失投ばかり。花形スターでも手が悴(かじか)む「プレッシャー」を感じるのかと当惑。結局ダラスが敵地で105:95でカップを取ったが。(6月13日)

ノブテルVS国民投票

 「イタリアは原発にさよならを言わなければならない」と、ベルルスコーニ敗北宣言が13日夜のTVで一報が報じられたばかりなのに「代弁者らしき人が日本に現れた。ジミントウのノブテル幹事長が、伊の選択を「あれだけ大きな事故があったので、集団ヒステリー状態になるのは心情としては分かる」と語った」とA紙コラム天声人語は伝える。他国の民意をヒステリー呼ばわりは失礼だが、言葉の先に日本の世論もあるなら、少し国民を侮っておられようと、論評。
ノブテルとKEIO来のポン友を唯一切り札にしている某社営業マンの軽薄な貌が浮かんだ。(6月16日)

難病の究明

 「難病併発の神経疾患発見 遺伝子も、iPSで研究」でと、今日の共同通信が伝える。何とか早く究明して欲しいが?未だ端緒、我がなきあとに開発されるか。
 我が持病・神経難病として知られる「脊髄小脳変性症」は小脳が萎縮して運動神経が奪われ、ついには寝たきりに症状が進行して、ついには呼吸も出来なくなる病気。同時に、ときどきわが身に起こる症状で筋肉がフリーズ(硬直)してしまう「筋萎縮性側索硬化症」(ALSという病名で、筋肉を動かす運動ニューロンの障害で全身の筋肉が動かなくなる)に似た症状が加わる。
この新たな疾患と原因遺伝子を京都大と岡山大のチームが発見し、16日付米科学誌電子版に発表したというニュース。京大iPS細胞研究所が、患者の細胞で人工多能性幹細胞(iPS細胞)を作製。チームの小泉昭夫京大教授は「iPS細胞から分化させた神経細胞を正常な人と比べてメカニズムを解明し、治療薬開発に役立てたい」と話す。
 チームは新たな疾患の患者の遺伝子「NOP56」の繰り返し配列が異常に増えてRNAとして蓄積し、不要な物質も大量に作られることが小脳障害の原因となることを解明。この配列の近くで遺伝子の働きを調整するマイクロRNAが細胞で減少、運動ニューロン障害を起こす可能性があるという。(共同)2011/06/17 01:02 (6月17日)

ローカル色満喫

 A紙の天声人語、Y紙の編集手帳、M紙の余録、N紙の「春秋」が薀蓄を競う一面コラムで日課のようにチェックを欠かさない。このところ、話の取っ掛かりはオモロイが下げの結論が政治ネタ振りでうんざり、過食気味だ。
ちょっと目先を変えて東京新聞「筆洗」や共同通信が中心で運営するNETメディア「47NEWS」は参加各紙の売り物コラムが日替わりで楽しむようになった。郷土の詩人や絵描きの話に始まり、季節の時差が手に取るように感じられ、やみつきになった。検索できるのは次のコラム、ゼヒアクセスをお勧めする。タイトルだけでもローカル元気の風が吹いてくる。どこかのガバナーみたいに「大都会ぼけ」しないために!(6月18日)
北海道新聞「卓上四季」河北新報「河北春秋」東奥日報「天地人」デーリー東北「天鐘」秋田魁新報「北斗星』山形新聞「談話室」岩手日報「風土計」福島民報「あぶくま抄」福島民友新聞「編集日記」下野新聞「雷鳴抄」茨城新聞「いばらき春秋」上毛新聞「三山春秋」千葉日報「忙人寸語」神奈川新聞「照明灯』山梨日日新聞「風林火山」信濃毎日新聞「斜面」新潟日報「日報抄」中日新聞「中日春秋」伊勢新聞「大観小観」静岡新聞「大自在」岐阜新聞「分水嶺」
北国新聞「時鐘」福井新聞「越山若水」京都新聞「凡語」
神戸新聞「正平調」奈良新聞「国原譜」紀伊民報「水鉄砲」中国新聞「天風録」日本海新聞「海潮音」山陰中央新報「明窓」山口新聞「四季風」四国新聞「一日一言」愛媛新聞「地軸」徳島新聞「鳴潮」高知新聞「小社会」西日本新聞「春秋」宮崎日日新聞「くろしお」長崎新聞「水や空」佐賀新聞「有明抄」熊本日日新聞「新生面」南日本新聞「南風録」琉球新報「金口木舌」沖縄タイムス「大弦小弦」

倣岸さについて

人のタイプを大きく二つに分けると、我儘とそれを我慢できる人の二種類だ、という説があるらしい。男女の組み合わせに歴然としていて、わがままなタイプは、わがままを押し通せる相手を見つけるのが実にうまい。
私自身、よくよく憑いているのか「倣岸だと思われ周囲から避ける人の多かった」人物の傍で働く機会が多々あった。彼らは一様に他者に攻撃的態度で接して、寸分の誤差をも許さないことが病的だった。
時を経てそれぞれが窓際的立場に追いやられて「小心モノ」の要素も兼ね備えていることが判明して、なあーんだと同情するときもあった。しかし、彼らに傷を負った人々は今もって癒えることがないだろう。
 ガバナー・ハシモトの謙虚さのない記者会見を時おり観て痛感する。ゴーガンはコンプレックスの裏返しではなかろうか。
保守丸出しのオッサンらが大阪維新の会というCMみたいな「モノ新しい徒党」を名のる。「大阪府の施設における国旗の掲揚及び教職員による国歌斉唱に関する条例」(君が代条例)と「議員定数を109から88に削減する条例」制定で独裁体制確立を目指す。
明治期の斎藤緑雨が吐いた「馬鹿が馬鹿を馬鹿だといえば、馬鹿が馬鹿を馬鹿だという。馬鹿で持ったる我が世なりけり」(『鵜飼』)。(6月19日)

虎の尾を踏んだ?

 「立ち入り禁止」にどう向き合うか?元天声人語氏(栗田亘)は新聞記者が取材制限の禁を犯さない御行儀よさを今朝の3紙連合NETコラムで自戒している。
週刊誌に掲載された佐野眞一の報告は、新聞やテレビ、ユーチューブの映像などでは想像できなかった事実を示す。住民をはじめ全員が立ち入り禁止とされた原発の半径20キロ圏内に、4月24日「逮捕されることも覚悟で」入ったドキュメントだ。取材した「覚悟」について佐野は〈原発事故に対する大メディアの報道に強い不信感を持ったからである。新聞もテレビもお上の言うことをよく聞き、立ち入り禁止区域がいまどうなっているかを伝える報道機関は皆無だった〉と書いている。
 自分が経てきた社会部発記事にばかり注文を付けた形だが、政治部発にも一言したい。
 6月18日朝日新聞のコラムで星浩編集委員が、菅首相が周辺に漏らした話を紹介している。「浜岡原発の運転停止を求めて以降の私に対する攻撃は、経験したことのない異常な激しさだ」というのである。
 側近の解説が付されていて「浜岡の停止要請と前後して、菅首相は脱原発のエネルギー政策を打ち出すと明言した。さらに電力会社が嫌う発送電分離にも前向きだ。枝野幸男官房長官は東京電力に出資している銀行の債権放棄に触れた。一連の動きが、電力会社や財界、自民党の神経を逆なでした。原子力の既得権益グループの『虎の尾』を踏んだのかもしれない」と続く。
 虎の尾話は、私も何度か(踏んだのかもしれない、ではなく、踏んだ、と断定調で)聞いたが、新聞でまとまった形で読んだ記憶はほとんどない。
 きわめてありそうな話だ。細部をもっと読みたい。
 ちなみに同じ18日の東京新聞特報面は、原発推進を労使一体で掲げ、民主党に「票とカネ」を提供する電力総連のリポートを載せている。この記事に限らず、同紙特報面は新聞の中では際だって原発をめぐるあれこれを詳報していて、栗田は多いに参考しているという。(6月20日)

ホモサピエンスだから

いきなり著者が「四万年前の旧石器人に時間旅行のチケットを握らせ、二一世紀に連れてきたとしよう。先史社会の頭脳は、現代社会の複雑さにまったくついていけないのだろうか。おそらく、最初のひと月ぐらいは、どうにもとまどうのかもしれない。しかし、あっという間に右手の石斧(おの)を携帯電話に持ち替え、新しくできた恋人と将来の約束を語っているにちがいない。なぜなら彼らは、私たちと同じホモ・サピエンスなのだから。」と顔を出す。
 こんな大事なことになぜ今まで気づかなかったのだろう?同じ人間なのだ。人間が使うようにできている携帯電話が使えないはずがない。人間とは知的適応の存在である。と、堤隆・著『列島の考古学 旧石器時代』(河出書房新社)池澤夏樹が今朝のM紙で評する。こんな書評なら、実物を手にしたい想いが迫ってくるぞ!(6月21日)

夏至だ!

 夏至だ、北海道新聞コラム「卓上四季」に細胞生物学者で歌人、永田和宏・裕子夫妻の話題を取り上げ、偶然にも愛媛新聞「地軸」は夫のエッセー集「もうすぐ夏至だ」上梓を取り上げた。
昨年亡くなった妻で歌人の裕子への思いを歌った「一日が過ぎれば一日減つてゆく君との時間 もうすぐ夏至だ」と、裕子の最後の「手をのべてあなたとあなたに触れたきに息が足りないこの世の息が」の相聞歌を紹介。抜き差しならない切実な夫婦の日々に、夏至が内包する寂寥が重なるという。
上毛新聞「三山春秋」は「六月(みなづき)のころ、あやしき家に夕顔の白く見えて、蚊遣火(かやりび)ふすぶるもあはれなり」と、エクササイズ中でも我が顔面にたかり疎ましい蚊の存在をクローズアップ。昔は蚊遣火をたき、煙でいぶして追い払った蚊取り線香が登場したのは1890(明治23)年。初めは棒状だったが、折れやすく燃焼時間も短かったため、1902(同35)年におなじみの渦巻き型が発売され、今に至っていると、わがケン公法師を夏至の短夜に取り上げた。(6月22日)

惨い思い出

 「毎年6月23日になると、思い出す人がいる」と東京新聞コラム筆洗氏は書き出す。
沖縄戦を戦った元陸軍伍長の近藤一さん封印した体験談だ。所属大隊約千二百人の九割以上が戦死▼戦闘に巻き込まれた住民や兵士のちぎれた頭や手足があちこちに散らばり、部隊壊滅後の「万歳突撃」に失敗して捕虜に▼住民を壕から追い出したり、虐殺したりした日本兵がいたとは信じられなかった。「すべての兵士が悪かったのではない」と定年後、体験を語り始めた。「捨て石」にされた怒りを口にすると、自らの体験を直視せざるを得なくなった。中国大陸で何をしてきたのか▼初年兵がまず命じられたのは、中国人を銃剣で刺し殺す訓練だ。十人並ばせ、小銃一発で何人貫通するか試したこともある。銃剣で妊婦の腹を切り裂く。老人の耳をそぎ落とす…。部隊は残虐行為を繰り返した▼戦争の犠牲者はいつも民衆。中国も沖縄も同じだった。「私たちが中国でしてきたことが沖縄で起きていた。地獄だった。沖縄で虫けらのように殺された兵隊が中国では人間とは思えんことをやっていた」と告白。きょう沖縄慰霊の日。
幼時、近所にいた一歳上のKOH君は隻眼だが乱暴者で通っていた。祖母と長い間二人暮らしだったが裕福そうに見えた。憲兵をしていた父親が中国から二人の元へ帰ってきたのはK君の中学入学時だった。父親の留守中、箪笥からこっそり持ち出し盗み見したアルバムに中国人の首切りや柳に吊るされた生首の写真をあまりにも衝撃的で、二人の秘密だった。その後K君の消息も写真の行く方も知りようがない。もっとも、帰郷した父親の股間は「ろうそく×××」とか近隣ではもっぱらの評判だったが。(6月23日記)

ゼニと塵は積もるほど汚い

モヒカン刈り、黒のTシャツには粉飾決算事件で摘発された企業名など。旅行にでも出掛けるような晴れやかさ。「人生をリセットして帰ってきたい」「ダイエットでもしてくる」とのたまう。ライブドア粉飾決算事件で5年前に逮捕、裁判で実刑確定、収監のため東京高検に数日前に出頭したホリエ某のあっけらかんとした表情。
 株式分割で個人株主を膨らませて市場から資金調達し、敵対的な企業買収で事業拡大させた。あのころ在籍したOLまでが乗り遅れまいと同社株を買ったことを吹聴していた。市場万能主義の挫折や金融危機の影響で、「会社は株主のもの」との主張は急速にしぼんで、OLの会社も無くなった。事件を契機に新興市場も信頼を失う一方で、あのころ上場を公言していたベンチャー企業もそれを実現できずにいる。
 だから言ったじゃない!不労所得に手を染めるな!ゼニと塵は積もるほど汚い!
そんなこといってたら、ジャパンタイムスが共同配信でフォーブスアジア版が今年のフィランソロピスト48にアンドー・タダオ、サジ・ノブタダ、ソン・マサヨシ、ヤナイ・タダシが選ばれたと。
Four Japanese make Forbes list of top givers
Kyodo
SINGAPORE — Four Japanese tycoons have been named by Forbes Asia to its list of Asia's top 48 philanthropists this year, the business magazine said Thursday.
They are architect Tadao Ando, Suntory Chairman Nobutada Saji, Softbank Chairman Masayoshi Son and Fast Retailing Chairman Tadashi Yanai.
Forbes Asia said the March 11 calamity "has weighed heavily on the minds of Japanese billionaires."
(6月24日)